【保険料比較】自動車保険は普通自動車より軽自動車の方が安い?

✔ 普通自動車と軽自動車の保険料って、いくらぐらい違うの?
✔ 車を購入する際に、できるだけ保険料が安い車を選ぶにはどうすれば良い?

・・・などなど、あなたは今、自動車保険の保険料について、普通自動車と軽自動車とではどのぐらい金額が違ってくるのか、できるだけ保険料が安い車を選ぶにはどうすれば良いのか、といったことでお悩みでしょうか?

自動車を所有するとなると、ガソリン代・自動車税・車検代などなど、様々な維持費がかかりますので、自動車保険の保険料を少しでも安くおさえたいと考えている方は多いかと思います。

日本自動車販売協会連合会が2017年に発表した統計によると、全体の新車販売台数のうち、軽自動車が実に35.7%もの割合を占めています。このような軽自動車が人気である背景には、車の購入費用だけでなく、様々な維持費が安いということも理由の1つになっているようです。

マサキマサキ

自動車保険の保険料の安さも、車選びの1つのポイントと言えるかもしれないね。

そこで今回の記事では、自動車保険の保険料について、普通自動車と軽自動車ではどれぐらい金額が違ってくるのか、できるだけ保険料が安い車を選ぶにはどうすれば良いのか、といったことについてお話していきます。

あなたも自動車保険の保険料について、少しでも安くおさえたいとお考えなのであれば、ぜひ今回の記事をご参考ください。

普通自動車と軽自動車で自動車保険の保険料はどれぐらい違う?

まず、普通自動車と軽自動車では自動車保険(任意保険)の保険料がどれぐらい違うのかについて、実際の事例をご紹介しましょう。

イーデザイン損保と三井住友海上において、以下の見積り条件で、トヨタのプリウス(普通自動車)とホンダのN-BOX(軽自動車)の任意保険の保険料を比較してみました。

見積り条件
  • 年齢:40歳
  • 初度登録年数:2018年(平成30年)1月
  • 保険始期日:2019年(平成31年)4月1日
  • 主な使用地:東京都
  • 使用目的:日常・レジャー
  • 運転免許証の色:ゴールド
  • 予定年間走行距離:3,000km超5,000km以下
  • 等級:15等級
  • 事故有係数適用期間:0年
  • 対人・対物賠償保険:無制限
  • 車両保険(免責金額5-10万円):トヨタプリウス(ZVW51)270万円、ホンダN-BOX(JF1)150万円
  • 人身傷害補償保険:3000万円
  • 無保険車事故傷害保険:2億円
  • 運転者限定特約:夫婦限定
  • 運転者年齢条件:30歳以上

そして、年間保険料は、それぞれ以下の金額となりました。

トヨタ・プリウス(ZVW51)ホンダ・N-BOX(JF1)
イーデザイン損保35,870円31,220円
三井住友海上79,680円71,400円

ご覧の通り、同等の見積り条件で、いずれの保険会社においても、普通自動車であるトヨタプリウスよりも、軽自動車であるホンダN-BOXの方が年間保険料が安くなりました。

この様に、普通自動車よりも軽自動車の方が任意保険の保険料が安くなる理由としては、軽自動車の方がより事故リスクが低い車であるとされているからです。普通自動車に比べて軽自動車はスピードが出ないので事故に遭う確率は低いですし、車体を損傷した場合の修理費用もそれほどかかりません。

そして、事故リスクが低い車であるということは、それだけ保険会社が契約者へ支払う保険金の額も少なくなるため、保険料も安くなるというわけです。

また、以下の様に、普通自動車と軽自動車とでは、自賠責保険の保険料、車検費用、自動車税、といった費用にも違いがあります。

普通自動車軽自動車
自賠責保険の保険料(12ヶ月)15,520円15,130円
車検費用60,000~90,000円程度30,000~60,000円程度
自動車税34,500円(一番安いクラス)10,800円

もちろん、車の型式やどこで車検をするかによっても金額は変わってきますが、普通自動車と軽自動車とでは、自賠責保険の保険料、車検費用、自動車税、といった費用において、年間50,000円以上もの金額差になる場合もあるわけです。

さらに軽自動車は、高速料金が安かったり、燃費も良いので、トータルでみると普通自動車と軽自動車の維持費の差は、より大きな金額になるわけです。

車の型式によって保険料が異なる「型式別料率クラス」とは?

軽自動車はどの車であっても任意保険の保険料が同じなのですが、普通自動車や小型自動車は「型式」によって、保険料が変わってきます。

そして、普通自動車や小型自動車の自動車保険(任意保険)の保険料を算出するにあたって、車の「型式」ごとの過去の事故実績によって保険料を設定した区分のことを「型式別料率クラス」といいます。

型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構が毎年1月に発表しているもので、「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両」の4種類の保険の項目につき、車の型式ごとに1~17段階の数字で評価して区分したものになります。

過去の保険金の支払い実績が少ない型式の車ほど数字が小さくなり、反対に保険金の支払い実績の多い型式の車ほど数字は大きくなります。

つまり、型式別料率クラスの数字が小さいほど保険料は安くなり、数字が大きいほど保険料は高くなる仕組みになっているわけです。

例えば、コンパクトカーの場合は、「対人クラス5・対物クラス5・傷害クラス7・車両クラス5」といったように、全体的に低めの数字になります。

なぜなら、コンパクトカーは、それほどスピードが出ないので危険な運転をする人が少なく事故率が低いですし、車の修理代も高級車に比べればそれほど高額にならないからです。

一方、スポーツカーや高級車の場合であれば、「対人クラス11・対物クラス9・傷害クラス7・車両クラス17」といったように、特に車両の料率クラスの数値が高くなる傾向にあります。

なぜなら、スポーツカーや高級車はスピードが出るので、その分事故が起きるリスクが高く、さらに盗難の対象にもなりやすく、修理代も高額になりがちなので、特に車両の料率クラスが高くなるわけです。ただし、車体は頑丈につくられているため、傷害クラスに関しては、コンパクトカーと同程度のクラスになることが多いです。

この様に、普通自動車や小型自動車は、車の型式ごとに「型式別料率クラス」が定められており、それぞれ保険料が異なってくるわけです。

そして、型式別料率クラスの適用となる対象車種は「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「自家用軽四輪乗用車」の車で、軽トラなどの「自家用軽四輪貨物車」「自家用小型貨物車」といった車には型式別料率クラスは適用されません。

なので、軽トラなどの「自家用軽四輪貨物車」「自家用小型貨物車」といった車は、型式料率クラスの適用外となり、どの型式の車であっても保険料が同じになるわけです。

2019年までは「自家用軽四輪乗用車」についても型式別料率クラスの適用対象外で車種や型式が違ったとしても同額の保険料だったのですが、2020年から適用対象となりました。

「自家用軽四輪乗用車」が型式別料率クラスの適用対象となった理由としては、昔と比べると今販売されている軽自動車は、車種や型式によって実に多種多様な構造・性能・操作性・安全性を有していますので、損害率や事故リスクも車種や型式によって異なってくるからです。

また、以下のグラフの通り、軽自動車の保有台数は年々上昇し続けている状況にあります。

このような背景もあり、2020年1月1日からは「自家用軽四輪乗用車」にも料率クラスの導入されることになりました。

自家用軽四輪乗用車の場合は、以下のように「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両」の4種類の保険の項目につき、車の型式ごとに1~3段階の数字で評価して区分されます。

これにより今後は、軽自動車もより事故率が低くて安全性の高い車ほど、保険料が優遇されるようになるわけです。

尚、自動車保険の型式別料率クラスにつきましては、以下の記事もご参照ください。

任意保険の保険料が安い車を選ぶためのポイント

これまでお話してきた内容をふまえつつ、どうすれば自動車保険(任意保険)の保険料が安い車を選ぶことができるのかについて、そのポイントをお話していきましょう。

軽自動車を選ぶ

2020年からは軽自動車にも型式別料率クラスが導入され、車の型式によって保険料に差が出るようになりましたが、普通自動車や小型自動車に比べて事故率が低いことには変わりはないので、これからも軽自動車の方が任意保険の保険料が安いことに変わりは無いでしょう。

また、自賠責保険の保険料、車検費用、自動車税、燃費などといった、トータルの維持費も含めて考えると、軽自動車のコストメリットは非常に高いと言えるでしょう。

型式別料率クラスが低い車を選ぶ

型式別料率クラスが低い車を選ぶことにより、任意保険の保険料をおさえることができます。

自分が知りたい車の型式別料率クラスを調べるには、以下の損害保険料率算出機構の公式サイトの「型式別料率クラス検索」が便利です。

型式別料率クラス検索

このページで、車の「メーカー・車種」または「型式」を選択すれば、昨年および今年の型式別料率クラスを検索することができます。

また、以下の記事では国内主要自動車メーカーの車の型式別料率クラスを、それぞれ一覧表にしてご紹介しておりますので、こちらもご参照ください。

先進安全自動車(ASV)を選ぶ

型式別料率クラスは、過去3年間の「各型式の損害率」と「自家用車全体の平均損害率」を基準に算出されます。

なので、新しく発売されたばかりの型式の車については、安全性の高い最新機能を搭載した車種であっても、過去3年間の実績がないため、リスク軽減効果が保険料に十分反映されないという問題点がありました。

そこで、2018年からは、損害保険料率算出機構で「ASV(先進安全自動車)割引」という制度が導入され、安全性の高い最新技術が搭載された新しい車種については、より合理的な保険料が算出されるようになりました。

実用化されているASV技術としては、AEB(衝突被害軽減ブレーキ)、ACC (車速・車間制御装置)、車線逸脱防止支援システム、ESC (横すべり防止装置)、駐車支援機能、EDSS(ドライバー異常時対応システム)、といったものがあります。

特にAEB(衝突被害軽減ブレーキ)に関しては、多くの自動車メーカーの車に搭載されるようになり、多くの保険会社の自動車保険においてもAEBを搭載する型式については「ASV割引」が適用されるようになりました。

AEB搭載車のASV割引が適用となる、対象車種・割引期間・割引率は、以下の通りです。

車種割引対象割引期間割引率
自家用普通自動車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車発売開始後3年以内のAEBを装着する型式発売開始後3年間9%

この様に、普通自動車、小型自動車、軽自動車、いずれもASV割引の対象となっており、任意保険の保険料が9%割引になります。

発売開始後3年間という期間制限がありますが、3年経過以降は事故率や損害率のデータが蓄積されて型式別料率クラスに十分に反映されるようになるからです。

ということで、新車の購入を検討している方は、安全面はもちろんのこと、保険料節約という意味でも、AEB搭載車を選択肢に入れると良いでしょう。

30代~50代が乗っている車を選ぶ

30代~50代の人が乗っているような車を選ぶことも、任意保険の保険料が安い車を選ぶための1つの方法と言えます。

以下は、警察庁交通局が公表している年齢層別免許保有者の10万人あたりの事故件数の推移になりますが、30代~50代の年齢層は最も事故率が低いです。

引用:警察庁交通局「平成28年における交通事故の発生状況」

つまり、30代~50代が乗っているような車を選べば、自然と事故率の低くくて保険料の安い車を選ぶことができるというわけです。

逆に、10代や20代前半ぐらいの人が乗っているような車は事故率が高く、保険料が高くなる可能性があると言えるわけです。

ということで以上が、自動車保険(任意保険)の保険料が安い車を選ぶためのポイントになります。

まとめ

今回のお話いかがでしたでしょうか?

普通自動車と軽自動車とでは、軽自動車の方が任意保険の保険料が安いという結果になりました。

また、自賠責保険の保険料、車検費用、自動車税、燃費などといった点においても、軽自動車の方が安く、トータルの維持費で考えると、かなりの金額差になります。

なので、少しでも保険料の安い車を選びたいということであれば、軽自動車も選択肢の1つと言えるでしょう。

そして、任意保険の保険料が安い車を選ぶにあたっては、型式別料率クラスの低い車を選ぶ、先進安全自動車(ASV)を選ぶ、30~50代が乗っている車を選ぶ、といったこともポイントになります。

尚、任意保険は同じ補償内容でも、保険会社によって保険料が異なってきますので、より安い自動車保険を選ぶためには、複数の保険会社で見積りをとることをおすすめします。

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