✔ 車が盗難されてしまった場合は、自動車保険で保険金は支払われるの?
✔ 車の盗難で保険金が支払われた場合は、次年度の等級はどうなるの?
・・・などなど、あなたは今、車が盗難された場合において自動車保険で保険金は支払われるのか、その場合は等級はどうなるのか、などといったことについて疑問をお持ちでしょうか?
日本国内における車の盗難被害は近年では減少傾向にはあるものの、2018年の車の盗難被害の認知件数だけで8,628件も報告されており、決して他人事とは言えません。
そして、車の盗難被害にあった場合は、たとえ車のローンが残っていても、被害者がすべて負債を被ることになってしまうわけです。
もし、車が盗まれてしまった場合は、自動車保険で補償されるのかな? それに、保険を使った場合は翌年の等級はどうなるんだろう?
車が盗難された場合は、車両保険に入っていれば保険金が支払われます。その場合、次年度は1等級ダウンとなります。また、車の盗難事故で車両保険を利用する際には、いくつか注意点があります。
そこで今回の記事では、車が盗難された場合に車両保険からどれぐらい保険金が支払われるのか、車が盗難された場合の解決までの流れ、さらには車の盗難事故で車両保険を使う際の注意点、などといったことについて、お話していきます。
あなたも、愛車の盗難被害に備えておきたいのであれば、ぜひ今回の記事をご参考ください。
車が盗難された場合は、車両保険から保険金が支払われる
車が盗難された場合は、車両保険を使うことにより保険金が支払われます。
なので、自動車保険に車両保険を付けていない場合は、車の盗難事故は補償の対象外となります。
そして、車両保険には、主に「一般型」と「限定(エコノミー)型」という補償範囲の異なる2つのタイプがありますが、以下のように、いずれのタイプであっても、車が盗難された場合は補償されます。
補償範囲 | 一般型 | 限定(エコノミー)型 |
---|---|---|
車対車 | 〇 | 〇 |
自損事故 | 〇 | × |
転落・転倒 | 〇 | × |
台風・洪水 | 〇 | 〇 |
盗難 | 〇 | 〇 |
いたずら・落書き | 〇 | 〇 |
当て逃げ | 〇 | × |
窓ガラスの破損 | 〇 | 〇 |
飛び石 | 〇 | 〇 |
地震 | × | × |
このように、車両保険の「一般型」と「限定(エコノミー)型」、いずれのタイプであっても、車の盗難事故が補償に対象となるわけなんですね。
また、車が本体ごと盗難された場合だけでなく、ホイールやエンブレムなど外装部品、カーナビやカーオーディオなど車内の装備品など、車のパーツや付属品が盗難された場合にも、車両保険で補償されます。
ただし、車の盗難事故で車両保険を使った場合は、「1等級ダウン事故」となり、次年度のノンフリート等級が1等級ダウンし、なおかつ「事故有等級」になります。
例えば、現在13等級で、保険期間中に車の盗難事故で車両保険を1回使った場合は、次年度の保険契約時には1等級ダウンの12等級となり、さらに1年間は「事故有等級」になってしまうわけです。
そして、1等級ダウンすると、その分保険料は上がってしまいます。
ですが、車本体の盗難事故ともなれば被害額は100万円以上になるでしょうから、翌年の保険料が多少高くなるとしても、車両保険を使った方が良いケースであると言えるでしょう。
車が盗難された場合、車両保険からどれぐらい保険金が支払われる?
車が盗難された場合に、実際に車両保険からどれぐらい保険金が支払われるのか、見てみましょう。
例えば、車両保険の保険金額を200万円、免責金額を5-10万円(保険期間中、車両保険の使用が1回目の場合は5万円、2回目の場合は10万円の自己負担金が生じる)に設定している場合で、車が盗難されたとします。
まず、この場合の損害額については、車の盗難は「全損」となるので、車両保険の保険金額の全額である「200万円」となります。
これに対して、支払われる保険金は、車両保険の保険金額である200万円だけでなく、全損の場合は「車両全損時諸費用特約」による20万円も加算され、合計「220万円」となります。
使う保険 | 損害額 | |
---|---|---|
車両損害額 | 2,000,000円 | |
車両全損時諸費用特約 | 2,00,000円 | |
合計 | 2,200,000円 |
車両全損時諸費用特約とは、車が全損となった場合において、車の買い替えや廃車の際などに必要となる諸経費(自動車税、登録費用、車庫証明費用、廃車費用など)をカバーするための特約で、車両保険の保険金額の10%(上限20万円程度)が支払われます。
多くの保険会社では、車両保険に車両全損時諸費用特約が自動セットされています。
このように、車が盗難された場合は、免責金額に関係なく車両保険の保険金額の全額が支払われ、さらには車両全損時諸費用特約の保険金も上乗せされるわけなんですね。
また、車両保険に「車内身の回り品特約」という特約をセットしている場合は、盗難された車の中に積んでいた財物(例:ゴルフクラブ、スキー板、ビデオカメラ、CDなど)についても、同特約からも保険金が支払われます。
車両保険を付けると保険料は高くなってしまいますが、誰もが車の盗難被害にあう危険性がありますので、車の盗難被害に備えるためにも加入は必要不可欠と言えます。
尚、車両保険を付けつつも自動車保険の保険料を安くおさえるためには、なるべく多くの保険会社から見積りをとって比較検討することをおすすめします。
以下のページでご紹介している自動車保険の一括見積サイトは保険会社16社と提携しており、一度の入力でカンタンに複数の会社へ一括見積依頼をして、ウェブ上ですぐに各社の見積り結果を見て比較検討できますので、せひご利用ください。
車が盗難された場合の解決までの流れ
車が盗難された場合の解決までの流れとしては、以下の通りになります。
STEP1:警察へ盗難被害の報告をする
車の盗難被害にあったら、まず現場ですぐに警察へ110番通報をします。
警察官が現場へ到着したら、盗難被害にあった車の情報や、車に積んでいた物を伝えて、盗難届を出します。
尚、盗難届を出す際には、必ず受理番号を控えておくようにしましょう。
STEP2:保険会社へ連絡して実態調査を受ける
警察とのやりとりが終わったら、保険会社へ電話連絡して、車の盗難被害の状況確認を行います。
そして、車両保険を使う前に、保険会社から盗難の実態調査を受けることになります。
後日、保険会社の調査員が訪ねてきますので、盗難の現場に案内して、状況を詳しく報告します。
STEP3:実態調査終了後、車両保険を使って手続きをする
実態調査終了後、保険会社から保険金の額の案内が来ますので、車両保険を使って保険金請求の手続きを行います。
保険金請求を行う際には、盗まれた車の所有権を保険会社へ譲渡する手続きが必要となりますので、名義変更・譲渡証明書などの必要書類を用意して、手続きを行います。
多くの場合は、保険会社から紹介される行政書士の協力の元で手続きを行いますので、スムーズに進めることができまます。
STEP4:手続き完了後、保険金を受け取る
すべての手続きが完了の後、保険金が支払われます。
以上が、車が盗難された場合の解決までの流れとなりますが、事故発生から保険金の支払いまでは通常は1ヵ月以上かかるイメージです。
尚、後日盗難された車が見つかった場合は、保険金を受け取るか、見つかった車を修理して引続き乗るかを選択することができます。
また、保険金の支払いを受けた後の場合であっても、同様の選択ができます。ただし、見つかった車を引続き乗る場合は、受取った保険金の返金をする必要があります。
車の盗難事故で車両保険を使う際の注意点
車の盗難事故で車両保険を使う際には、以下の点にも注意が必要です。
補償されるのは「無過失で偶然の盗難」のみ
車の盗難被害にあった場合において、車両保険で補償されるのは「無過失で偶然の盗難」のみに限られます。
例えば、車にキーを付けたままであったり、エンジンをかけたままの状態で盗難被害にあった場合は、運転者や所有者に過失があったとみなされ、これを理由に保険金が支払われないこともあります。
車両保険で補償されるのは、あくまでも運転者や所有者に過失がない場合に限られますので、わずかな時間でも車を離れる場合は、必ずエンジンを止め、キーを外し、ドアをロックすることを心掛けましょう。
車の盗難事故を未然に防ぐことも大切
そもそも車の盗難事故にあわないよう、未然に防ぐことも大切です。
コンビニに立ち寄ったり、自宅の駐車場から家に忘れ物を取りに行ったりする際など、すぐ戻る場合であっても、わずかな時間でも車を離れるのであれば、必ずエンジンを止め、キーを外し、ドアをロックするようにしましょう。
また、スペアキーも車内に放置しないよう、自宅など車内以外の場所に大切に保管しておきましょう。
そして、車を停める際には、人目のつかない駐車場を避けて、人目に付きやすくて照明設備が整っている明るい駐車場を選択するというのも大切です。
さらに、盗難防止策として有効なのが、ハンドルロック、タイヤロック、イモビライザー、OBDガード、アラームなどといった、盗難防止装置を利用することです。
このような盗難防止装置を付けておくことよって、「この車を盗むのは時間がかかる」と思わせることもできるので、抑止力にもなるわけです。
車の盗難事故が多い車種は特に注意!
車の盗難事故は、レクサス、プリウス、ランドクルーザー、ハイエースなどといった、特定の車種が狙われやすいというデータがあります。
以下は、日本損害保険協会の調査による、特に盗難被害が多かった上位10車種になります。
<2018年 車名別盗難状況(上位10車種)>
順位 | 車種 | 構成比 |
---|---|---|
1 | レクサス | 23.8% |
2 | プリウス | 14.8% |
3 | ランドクルーザー | 12.6% |
4 | ハイエース | 6.1% |
5 | アクア | 5.1% |
6 | アルファード | 2.9% |
7 | カローラ | 2.5% |
8 | ハリアー | 2.5% |
9 | ヴェゼル | 1.8% |
10 | フォワード | 1.8% |
引用元:https://www.sonpo.or.jp/news/release/2018/1903_01.html
これらの車種にお乗りの場合は、特に盗難被害にあう可能性が高くなりますので、盗難防止に留意しつつも、車両保険への加入しておいた方が安心です。
車の盗難事故と車両保険についてのまとめ
今回は、車の盗難事故と車両保険についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?
日本国内の車の盗難被害は認知件数だけでも8,628件もあり、近年では「リレーアタック」などと呼ばれる、スマートキーのロックを解除させてしまうような巧妙な手口も増えており、誰もが被害にあう可能性があります。
なので、愛車が盗難被害にあわないようにしっかりと盗難防止策をしつつも、車両保険へ加入して万が一の事態に備えておく必要があるわけです。
車両保険へ加入すると保険料が跳ね上がってしまいますが、ネット通販型も含めてなるべく多くの保険会社から見積りをとって比較検討することによって、あなたにとって安くて最適な自動車保険を選ぶことができます。
そして、複数の保険会社から見積りをとって比較検討するにあたっては、次にご紹介する自動車保険一括見積りサイトをぜひご利用ください。
あなたにとって一番安い自動車保険を選ぶ方法とは!?
あなたは、ご自分にとって保険料が安くて最適な自動車保険を選ぶことができていますか?
以下の自動車保険一括見積りサイト「保険スクエアbang!」を利用すれば、複数の保険会社への見積り依頼と比較検討が手軽にできるので、あなたにとって一番安くて最適な自動車保険をカンタンに選ぶことができます。
この自動車保険一括見積りサイト「保険スクエアbang!」は、全16社の保険会社と提携しており、たった3分程度の入力作業をするだけで複数の会社へ一括見積り依頼をすることができます。
また、「即時計算機能」により、見積り条件を入力したら、すぐにウェブ上で各保険会社の見積り結果を見ることができます。
さらに、「見積り比較機能」で、各保険会社からの見積り結果を一覧で管理することできるので、どの保険会社があなたにとって一番安くて最適なのかが一目でわかります。
もちろん、このサイトは完全無料で利用することができますし、電話やメールなどによるセールスや勧誘は一切ありませんので、安心してご利用ください。
あなたも今すぐ運転免許証と保険証券または車検証をお手元に用意して、「保険スクエアbang!」で一括見積り依頼してみましょう。