現在、日本国内では30社以上の損保会社が存在しており、そのうちのほとんどの会社が自動車保険を提供しています。
これだけ多くの選択肢がある中、我々ユーザーとしては、どの保険会社の自動車保険を選べばよいのか迷ってしまうのは当然のことと言えるでしょう。
自動車保険を選ぶ際の基準としては、商品内容や保険料など様々な点が挙げられますが、保険会社の規模やシェアといった点も、1つの判断材料であると言えます。
やはり、規模が大きい保険会社であったり、シェアを伸ばしている保険会社の方が、信頼性や安心感を感じることができますよね?
反対に、規模が小さい保険会社や、シェアを伸ばせない保険会社は、事業を撤退したり他社との吸収合併で消滅してしまうのが、この業界の常です。
そこで今回の記事では、自動車保険の業界勢力図やシェアについてお話していきます。
ぜひあなたにとって最適な自動車保険を選ぶにあたっての1つの判断材料として、参考にしていただければと思います。
自動車保険の業界勢力図とシェア
日本損害保険協会の調査によると、国内の損害保険業界の市場規模を表す正味収入保険料は、2023年度において、9兆1,316億円となっています。
この9兆1,316億円の中には、自動車の任意保険、自賠責保険、火災保険、傷害保険などの正味収入保険料も含まれていますが、自動車の任意保険の正味収入保険料が最も多く、4兆3,325億円となっています。
引用元:日本損害保険協会 ファクトブック2024
つまり、損保業界全体の正味収入保険料のうち、約50%が自動車の任意保険の正味収入保険料になるわけですね。
さらに、この4兆2,402億円の自動車の任意保険の正味収入保険料のうち、約90%のシェアを、3大メガ損保グループ(MS&ADホールディングス、東京海上ホールディングス、SOMPOホールディングス)が占めています。
そして、残りの約10%は、国内独立系の中堅損保会社、独立系のダイレクト型の損保会社、外資系の損保会社、などが占めています
保険会社別の正味収入保険料で見ますと、1位:損保ジャパン日本興亜、2位:東京海上日動、3位:あいおいニッセイ同和損保、4位:三井住友海上、となっており、3メガ損保グループの代理店型の保険会社が上位を占めています。
以下は、上位4社の任意保険の正味収入保険料になります。
保険会社 | 正味収入保険料 |
---|---|
損保ジャパン日本興亜 (SOMPOホールディングス) | 1兆785億円 |
東京海上日動火災保険 (東京海上ホールディングス) | 1兆644億円 |
あいおいニッセイ同和損保 (MS&ADホールディングス) | 6,840億円 |
三井住友海上 (MS&ADホールディングス) | 6,592億円 |
合計 | 3兆4,861億円 |
ご覧の通り、この上位4社だけで正味収入保険料の合計が3兆4,861円となっています。
つまり、現状においては、3大メガ損保グループの4つの代理店型の保険会社が、自動車保険業界全体の約85%ものシェアを占めているわけです。
日本では、国内大手損保会社の人気は未だ根強く、価格だけではなく安心感やブランド力で保険を選ぶ傾向が強いようです。
では次に、ダイレクト型(ネット通販型)の自動車保険のシェアについてお話していきましょう。
ダイレクト型自動車保険のシェアの推移
日本国内におけるダイレクト型の自動車保険の正味収入保険料の合計は2017年で3,011億円、シェアは8%程度になります。
ダイレクト型の自動車保険は、まだまだ代理店型の自動車保険に比べるとシェアは低いですが、以下のグラフが示すように1997年の保険自由化以降、右肩上がりでシェアが伸びています。
引用:https://from.sonysonpo.co.jp/topics/news/2019/05/20190510.html
欧米諸国ではダイレクト型の自動車保険のシェアが20~40%程度を占めていますが、今後は日本においても同レベルまでシェアが伸びていくことが予想されます。
現在、日本にはダイレクト型自動車保険の保険会社は8社ありますが、正味収入保険料は以下の通りになります。
保険会社 | 正味収入保険料 |
---|---|
ソニー損保 | 978億円 |
アクサダイレクト | 485億円 |
セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険) | 455億円 |
三井ダイレクト損保 | 372億円 |
イーデザイン損保 | 279億円 |
SBI損保 | 232億円 |
チューリッヒ | 129億円 |
セコム損保 | 76億円 |
合計 | 3,011億円 |
ご覧の通り、1位がソニー損保、2位がアクサダイレクト、3位がセゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)、となっています。
1位のソニー損保は、ダイレクト型自動車保険の中では15年以上連続で販売実績№1となっており、毎年堅調に加入者を増やして着実にシェアを伸ばしています。今後もダイレクト型自動車保険のシェアの拡大に比例して、ソニー損保がシェアを伸ばしていくと予想されます。
2位のアクサダイレクトも、他の外資系の保険会社が苦戦していたり徹底している中、インターネット割引を最大2万円にするなどして、低価格路線でシェアを伸ばしています。
3位のセゾン自動車火災保険は、2019年に同じSOMPOホールディングス傘下のダイレクト型損保会社の「そんぽ24」と吸収合併し、シェアを伸ばしました。
その一方で、淘汰されている保険会社もあり、2016年4月にはアメリカンホームが日本市場から撤退し(契約者はソニー損保が引継ぎ)、2019年7月にはそんぽ24が同じグループのセゾン自動車火災保険に吸収合併されました。
ダイレクト型の保険会社の中でも、「勝ち組」と「負け組」との明暗が分かれており、今後はさらに企業淘汰がすすむことが予想されます。
まとめ
今回のお話いかがでしたでしょうか?
自動車保険を選ぶ際の基準としては、商品内容や保険料など様々な点が挙げられますが、保険会社の規模や売上シェアといった点も、1つの判断材料であると言えます。
やはり、我々ユーザーからすれば、規模が大きい保険会社であったり、シェアを伸ばしている保険会社の方が、信頼性を感じることができますし、保険金の支払いの面でも安心することができます。
また、契約している保険会社が市場から撤退したり吸収合併されるなどのリスクを避けることができます。
ということで、ぜひ今回の記事をご参考の上、あなたにとって最適な自動車保険を選ぶ際の1つの判断材料としていただければと思います。
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