✔ 自動車保険の1年解約と3年契約って、何が違うの?
✔ 自動車保険の3年契約には、どのようなメリットやデメリットがある?
・・・などなど、あなたは今、自動車保険の3年契約について、1年契約とどのような違いがあるのか、どのようなメリットやデメリットがあるのか、といったことについて疑問をお持ちでしょうか?
自動車保険は、1年契約が基本ではありますが、保険会社によっては、2年契約、3年契約、6年契約、7年契約、などといった長期契約も可能です。そして、長期契約の中でも、最もスタンダードなのが「3年契約」です。
長期契約をすれば、なんとなく保険料がおトクになりそうなイメージがあるけど、実際のところどうなんだろう?
自動車保険の長期契約にはメリットもありますが、デメリットもあるので、1年契約よりもおトクであるとは一概には言えません。なので、長期契約を検討する場合は、1年契約との違いや、メリット・デメリットを理解した上で検討することが大切です。
そこで今回の記事では、自動車保険の1年契約と3年契約の主な違いや、3契約のメリット・デメリット、さらには3年契約を途中解約して他社へ乗り換える場合の注意点、といったことについてお話していきます。
あなたも自動車保険の3年契約について、これらの疑問をお持ちなのであれば、ぜひ今回の記事をご参考ください。
自動車保険の1年契約と3年契約の主な違いとは!?
まず、自動車保険の1年契約と3年契約の主な違いとしては、取り扱っている保険会社、等級の進み方、事故有係数適用期間の計算方法、といった点が挙げられます。
では、それぞれの点について説明していきましょう。
取り扱っている保険会社
1年契約と3年契約とでは、取り扱っている保険会社に違いがあります。
1年契約については全ての保険会社で取り扱いがありますが、3年契約については代理店型の保険会社のみでの取り扱いとなり、ダイレクト(ネット通販)型の保険会社では、取扱いがありません。
そして、長期契約が可能な代理店型の保険会社の中には、3年契約以外にも、2年契約であったり、最長では7年契約が可能な保険会社もあります。
保険会社 | 契約期間 |
---|---|
三井住友海上保険 | 2年~3年 |
損保ジャパン日本興亜 | 3年~7年 |
あいおいニッセイ同和損保 | 3年 |
共栄火災海上保険 | 2年~3年 |
楽天損保(旧朝日火災海上保険) | 3年~6年 |
この様に、保険会社によって長期契約が可能な期間が異なってくるわけですが、その中でも「3年契約」は取り扱いが多く、最もスタンダードな長期契約期間と言えるわけです。
ということで、1年契約については、代理店型・ダイレクト型、いずれの保険会社でも取り扱いがありますが、3年契約については代理店型の保険会社のみでの取り扱いとなります。
等級の進み方
1年契約と3年契約とでは、自動車保険の等級の進み方に違いがあります。
まず、3年間無事故であった場合についてお話していきましょう。
1年契約の場合は、1年間無事故であれば次年度の契約で1等級上がります。
例えば、現在の契約において10等級で1年間無事故だった場合は、次年度の契約更新時においては11等級になるわけです。そして、次の年も無事故であれば契約更新時に12等級へ上がり、さらに3年間無事故であれば、契約更新時に13等級へ上がるわけです。
一方、3年契約の場合は、無事故であっても契約期間中である3年間は同じ等級のままです。ですが、3年間経過後に契約更新をすると、等級が一気に3つ上がります。
例えば、現在の契約において10等級なのであれば、1年後も2年後も10等級のままですが、3年間経過後には一気に13等級まで上がるわけです。
この様に、無事故の場合は、1年契約の場合は毎年1等級が上がるのに対して、3年契約の場合は3年間経過後に一気に3等級上がるわけです。
無事故の場合は以下のように、1年契約と3年契約で等級の進み方に違いはありますが、4年目の等級は同じになるわけです。
1年目(事故) | 2年目 | 3年目 | 4年目 | |
---|---|---|---|---|
1年契約 | 10等級 | 11等級 | 12等級 | 13等級 |
3年契約 | 10等級 | 10等級 | 10等級 | 13等級 |
では次に、保険期間中に3等級ダウンの事故を起こして保険を1回使った場合についてみてみましょう。
1年契約の場合は、次年度の契約で3等級下がります。そして、その後無事故で保険を使わなければ、1年で1等級ずつ上がっていきます。
例えば、10等級の時に3等級ダウンの事故で保険を1回使ったとすると、次年度の契約更新時には7等級となり、その後無事故であれば、2年間経過後には8等級、3年間経過後には9等級まで上がるわけです。
一方、3年契約の場合は、事故で保険を使ったとしても契約期間中の3年間は等級が変わりません。そして、3年間経過後の契約更新時には、3等級ダウンしますが同時に無事故である2年間分については2等級アップしますので、差し引きすると1等級のみのダウンとなります。
3年契約などの長期契約後の契約更新時の等級の計算式としては、以下の通りになります。
前契約の等級+{契約年数−(3等級ダウン事故の件数+1等級ダウン事故の件数)}−(3等級ダウン事故の件数×3+1等級ダウン事故の件数×1)
例えば、1年目に10等級で3等級ダウンの事故で保険を1回だけ使ったとすると、2年目も3年目も10等級のままで、4年目には9等級になるわけです。
先ほどの計算式に当てはめると、10 +{3−1}−(1×3)=9等級、となるわけです。
3等級ダウン事故1回の場合は以下のように、1年契約と3年契約で等級の進み方に違いはありますが、4年目の等級は同じになるわけです。
1年目(事故) | 2年目 | 3年目 | 4年目 | |
---|---|---|---|---|
1年契約 | 10等級 | 7等級 | 8等級 | 9等級 |
3年契約 | 10等級 | 10等級 | 10等級 | 9等級 |
この様に、1年契約と3年契約とでは、等級の進み方に大きな違いがあり、それに伴い保険期間中の保険料の割引率も変わってくるわけです。
事故有係数適用期間の計算方法
1年契約と3年契約では、事故有係数適用期間の計算方法が異なります。
まず、1年契約の場合は、保険期間中に、3等級ダウン事故で保険を1回使った場合は次の契約更新時に「事故有係数適用期間3年」、1等級ダウン事故で保険を1回使った場合は次の契約更新時に「事故有係数適用期間1年」、となります。
一方、3年契約などの長期契約の場合は、以下の計算式で事故有係数適用期間を算出します。
(前契約の事故有係数適用期間-前契約の契約期間の年数÷2)+(3等級ダウン事故の件数×3+1等級ダウン事故の件数×1)-(前契約の契約期間の年数÷2)
例えば、3年契約で保険期間中に3等級ダウン事故で保険を1回使った場合は、3年間経過後の契約更新時に「事故有係数適用期間2年」となります。
先ほどの計算式に当てはめると、(0-3÷2)+(1×3)-(0÷2)=1.5年 となりますが、この場合は、小数点以下は切り上げとなり「2年」となります。
以下は、1年契約と3年契約で、3等級ダウン事故で保険を1回使った場合の事故有係数適用期間の適用年数の比較になります。
1年目(事故) | 2年目 | 3年目 | 4年目 | |
---|---|---|---|---|
1年契約 | 事故無 | 事故有(3年) | 事故有(2年) | 事故有(1年) |
3年契約 | 事故無 | 事故無 | 事故無 | 事故有(2年) |
この様に、1年契約と3年契約とでは、事故有係数適用期間の計算方法にも違いがあり、それに伴い保険料の割引率も変わってくるわけです。
ということで、自動車保険の1年契約と3年契約の主な違いとしては、取り扱っている保険会社、等級の進み方、事故有係数適用期間の計算方法、といった点になるわけです。
では以上の内容をふまえつつ、自動車保険の3年契約にはどのようなメリット・デメリットがあるのかについて、お話していきましょう。
自動車保険の3年契約のメリット・デメリット
3年契約のメリット
自動車保険の3年契約のメリットとしては、以下の点が挙げられます。
3年間保険料や補償内容が変わらない
3年契約の場合は、3年間の保険期間中は保険料や補償内容が変わりません。
先ほどもお話しましたように、3年契約の場合は等級ダウンになる事故で保険を使ったとしても3年間は等級が同じままなので、保険料が変わりません。さらに、保険期間中に契約車両の保険料率の改定されて保険料が上がる場合であっても、3年契約であれば3年間は保険料が変わりません。
なので、家計を管理しやすい、将来のプランを立てやすい、といった利点があります。
また、自動車保険は補償内容やサービスの一部が廃止されてしまう場合がありますが、その場合であっても、3年契約であれば3年間は補償内容やサービスに変わりありませんので安心です。
毎年更新手続きする手間がかからない
3年契約であれば毎年見直しや更新手続きをしなくても良いので、その分の手間が削減できるのはメリットと言えるでしょう。
3年契約のデメリット
自動車保険の3年契約のデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
3年間保険料や補償内容が変わらない
先ほど、3年契約のメリットの1つとして、3年間保険料や補償内容が変わらないことを挙げましたが、これは場合によってはデメリットにもなりえることです。
まず、保険期間中に契約車両の保険料率が改定されて保険料が安くなる場合もあるわけですが、3年契約ではその恩恵を受けられず3年間保険料が同じままになってしまうわけです。
そして、補償内容やサービス内容が拡充される場合であっても、契約期間中は内容が変わらないので、その恩恵が受けられないわけです。
また、保険期間中に免許証の色がゴールドになる場合も、3年契約で保険始期日時点の免許の色が適用されてしまうため、ゴールド免許割引の適用が先延ばしになってしまう可能性もあります。
さらに、3年契約であれば等級ダウンの事故を使っても3年間は等級が同じままですが、保険期間中に何度も保険を使ってしまった場合は、契約更新時に一気に等級がダウンして、保険料が跳ね上がってしまうというリスクも考えられます。
代理店型の保険会社のみなので保険料が割高
先ほどもお話しましたように、3年契約などの長期契約の取り扱いがあるのは、代理店型の保険会社のみとなっており、ダイレクト(ネット通販)型の保険会社では取り扱いがありません。
ですが、代理店型の保険会社では、保険料に代理店の人件費などが中間マージンとして付加されますので、ダイレクト型の保険会社と比べるとその分割高になります。
なので、3年契約などの長期契約をする場合は、保険料が割高な代理店型の保険会社のみに選択肢が限られ、保険料が安いダイレクト型の保険会社を選べない、というデメリットがあるわけです。
ということで以上が、自動車保険を3年契約するメリット・デメリットになりますが、こうしてみると、長期契約だからといって、一必ずしも1年契約よりもおトクでえるとはいえないことがおわかりいただけたかと思います。
ですから、ご自分に合った補償内容で、なおかつ保険料が安い自動車保険を選ぶためには、1年契約・3年契約といった契約期間にこだわるのではなく、代理店型・ダイレクト型の保険会社あわせて比較検討することが大切です。
3年契約で途中解約して他社へ乗り換える場合の注意点
現在、3年契約などの長期契約の自動車保険に加入されている方の中には、保険料の安いダイレクト型の保険会社への乗り換えをご検討されている方も多いかと思います。
長期契約の場合は満期まで乗り換えができないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は長期契約でも途中解約して他社へ乗り換えることは可能です。また、途中解約をしても違約金などは発生しません。
そこで、3年契約などの長期契約を途中解約して他社へ乗り換える場合の注意点について、お話していきます。
保険始期日以外は乗り換えできない
3年契約などの長期契約で途中解約して他社へ乗り換える場合は、「保険始期日」に乗り換えるようにする必要があります。それ以外の日では保険会社で対応してもらえません。
例えば、3年契約で保険始期日が4月1日の場合は、2年目の4月1日か、3年目の4月1日でないと、途中解約して他社へ乗り換えることができないわけです。
なので、長期契約で途中解約して他社へ乗り換えるタイミングは1年に1回のみに限られます。
等級アップは据え置きになってしまう
3年契約などの長期契約で途中解約して他社へ乗り換える場合は、等級アップは据え置きになってしまいます。
例えば、10等級の時点で3年契約をして保険期間中無事故で、2年目の保険始期日や3年目の保険始期日で途中解約をして他社へ乗り換えたとしても、新契約では等級アップせずに、10等級からのスタートとなります。
ただし、保険期間中に等級ダウンの事故で保険を使っていた場合は、新契約では等級は下がります。
つまり、等級アップは据え置きになり、等級ダウンのみ影響してしまうというわけです。
ということで、以上の2点が、3年契約などの長期契約を途中解約して他社へ乗り換える場合の注意点になります。
尚、他社への乗り換えを検討する際に、あなたに合った安くてより良い自動車保険を選ぶためには、複数の保険会社から見積りをとることをおすすめします。
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まとめ
今回のお話いかがでしたでしょうか?
自動車保険の1年契約と3年契約の違いとしては、取り扱っている保険会社、等級の進み方、事故有係数適用期間の計算方法、といった点が挙げられます。
3年契約をするメリットとしては、3年間保険料や補償内容が変わらない、毎年更新手続きする手間がかからない、といった点が挙げられます。
その反面、デメリットとして、保険料率の改定で保険料が安くなったり、補償内容が拡充されても、3年間は契約が変わらないので恩恵を受けられなかったり、保険料が割高な代理店型の保険会社しか選べない、といった点もあるわけです。
なので、自動車保険は長期契約だからといって、必ずしも1年契約よりおトクであるとは言えないわけですね。
ということで、あなたに合った安くてより良い自動車保険を選ぶためには、1年契約・3年契約といった契約期間にこだわるのではなく、代理店型・ダイレクト型の保険会社あわせて比較検討して、ご自身に合った補償内容や保険料の自動車保険を選ぶことをおすすめします。
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